教えるコツは「まずどんな子か理解すること」東大生が夏の宿題サポート 研究施設が縁=静岡・南伊豆町

静岡県南伊豆町にある東京大学の研究施設では8月22日、地元の小中学生向けに夏休みの宿題をサポートする“学習塾”が始まりました。講師は現役の東大生。保護者も見習いたい教え方のコツとは?

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<子どもたち>
「こんにちは」
Qきょうは何の勉強かな?
「国語」

東大の研究施設でスタートしたのは「東大下賀茂寮塾」。22日の午後は、事前に予約した小中学生3人が集まり、東大生に夏休みの宿題などを教えてもらいました。

この施設は「下賀茂寮」と呼ばれ、2017年ごろまで東大の運動部などの合宿所として使われていましたが、現在は農学部の研究施設(樹芸研究所)となっています。ここを使っていた東大生らが地元に何かを還元したいと、2019年に始めたのが夏休みの学習塾で、今回で3度目となります。

<参加した児童>
Q.東大生のお兄さんに教わってどうでした?
「やさしく教えてもらえてうれしい」
「分かりやす~い。何かほっとした」

22日、講師を務めたのが教養学部4年の中村隼さん。教え方のコツとして挙げたのは、「生徒がどういうタイプなのか理解すること」なんだそうです。

<東京大学教養学部4年 中村隼さん>
「自分でやりたいタイプだったら、そっと見守ってあげて、最後にちょっとアドバイスしたりとか、とりあえずヒントが欲しいみたいなタイプだったら、ちょっとだけヒントを教えてあげて」

集中力がない子には少し雑談をしてから勉強に入り、その子の集中モードに切り替える。どうしてもうまく問題を解けない時にはまず答えを教えて、さらに同じような例題を解かせて、成功体験を積ませるのが勉強を好きになるコツです。

<東京大学教養学部4年 中村隼さん>
「ほめられるのが好きな子とか、あまりほめられたくない子もいるので、その子に合わせたものをやっていくのが一番いいのかなと考えています」

現役東大生による学習塾は24日まで開かれる予定で、参加希望者は南伊豆町役場の企画課に問い合わせが必要です。

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