【ベトナム】新興フィンテック、23年前半の資金調達激減[IT]

ベトナムの新興フィンテック(ITを活用した金融サービス)企業による2023年上半期(1~6月)の資金調達額は、前年同期比97%減の620万米ドル(約9億385万円)だった。ベトナム・インベストメント・レビュー(VIR)が21日伝えた。

調査会社トラクシン(Tracxn)のリポートによると、フィンテック企業の資金調達額は、22年上半期の2億100万米ドルから同下半期(7~12月)に1,790万米ドルへと激減していたが、さらに減少した。

起業段階別に見ると、最大の割合を占めるアーリーステージ(創業初期)への出資が前年同期比97%減の510万米ドルと落ち込み、全体を押し下げた。22年上半期は1億9,500万米ドルで、同下半期には750万米ドルへと激減しており、減少傾向が続いている。

シード・ステージ(創業間もない段階)への出資も、82%減の110万米ドルと落ち込んだ。

22年以降、レイターステージ(上場などが視野に入った起業の最終段階)への出資が枯渇していることも、全体の重しとなっている。

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