「近くのスーパー閉店で不便に」 住民の声受け、那須塩原で移動スーパー試験営業

移動スーパーで商品を選ぶ近隣住民

 【那須塩原】車の運転が難しい高齢者らの支援を目的とした移動スーパーの試験営業がこのほど、槻沢(つきぬきざわ)の公民館など2カ所で行われ、計約30人が買い物に訪れた。

 地域住民から「近くのスーパーが閉店し、買い物が不便になった」との声が寄せられたことから、市社会福祉協議会が企画。市内で在宅介護事業を展開する「ビッグワン」が運営する移動販売車「すーぱーつぼみん号」が、槻沢自治公民館とアジア学院そばの空き地で20分ずつ営業した。

 買い物に訪れた同所、河上朗(かわかみあきら)さん(77)は「高齢者が多い地域では買い物に困っている人は多い。(移動スーパーは)自分で手に取って選べるのがいい」と話した。事業化の可能性について、同社協の担当者は「利用者のアンケートなどを参考に、事業者の採算性も踏まえて総合的に検討したい」と話した。

© 株式会社下野新聞社