車両走行前に線路点検 北陸新幹線、来春敦賀開業

第2福井トンネルで打音検査を行う作業員=鯖江市内

  ●福井県内で初公開

 来春の北陸新幹線金沢―敦賀開業を控え、建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)は22日、福井県内で車両運行前に鉄道施設を点検する「監査・検査」を報道機関に公開した。福井駅や第2福井トンネルで目視、打音検査が行われ、設計基準に適合しているか確認した。

 監査・検査は鉄道・運輸機構とJR西日本が6月12日から行っている。整備新幹線の開業前に監査・検査を公開するのは初めて。

 福井駅ホームでは、作業員約30人が軌道中心部から壁までの距離を測定、車両運行に必要な空間が確保できているか調べる3Dレーザー測量も実施した。

 福井、鯖江両市にまたがる第2福井トンネルでは、作業員がハンマーで内部の壁面をたたき、異音のする箇所がないか確かめた。

 監査・検査は9月15日まで続き、同23日から点検車両や営業車両を入れた走行試験が行われる。鉄道・運輸機構北陸新幹線建設局の土井充計画部長は「走行試験に向け、確実に作業を進めたい」と話した。

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