折り鶴ピアスをパリ出展 大村の作家・大石さん 招かれ渡仏 「暮らしに平和と華を」

ジャパンエキスポに出品した折り鶴アクセサリー(大石さん提供)

 7月にフランス・パリで開かれた日本文化の祭典「ジャパンエキスポ」に、大村市赤佐古町の折り鶴アクセサリー作家、大石華代さん(43)が招待され出展した。大石さんはフランス人との交流を通じ「お互いさまでこそ平和は成り立つ」と実感したと振り返る。
 ジャパンエキスポは日本の伝統文化やサブカルチャーを発信する欧州最大のイベント。4日間にわたり開催された。
 大石さんは2児の母。幼い頃から小さい物を作るのが好きで、約8年前からアクセサリー作りを趣味で始めた。2.5センチ四方の千代紙を器用に折って幅約1.5センチの折り鶴を作り、金具を通してピアスにする。「和華(わっか)」の屋号で、友人の注文を受け製作していたが、イベントなどに出品したことはほとんどなかった。
 自身のインスタグラムに作品の写真を投稿していたところ、エキスポの主催者から出展を打診された。突然の依頼に「人違いではないか、何がよかったのかと驚いたが、面白いご縁だと思った」。友人と一緒に思い切って渡仏した。

大石さん(中央)と出展したブース=パリ(大石さん提供)

 大石さんは約90店が並ぶブース「ワビサビ・パビリオン」に出店。商品販売のほかに折り鶴製作のワークショップを実施し、約100点を売り上げた。「自分が好きで作った商品を売ってみたいという夢がかなった」と振り返る。
 「暮らしに平和と華を」をモットーに活動している大石さん。現地でのやりとりは身ぶり手ぶりだったが、心の交流はとても楽しく「自分の気持ちと相手の気持ちが伝わり合った時、これこそが“平和”だと思った。この感覚で人とつながりあえればうれしい」と感じたという。貴重な経験を経て、今後も「自分自身がどんな成長をしていくか楽しみたい」と語った。
 問い合わせは和華のインスタグラム(@wakka.accessory)

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