北陸や北日本で猛暑 札幌35℃予想 東・西日本中心に大気不安定

 日本列島は猛暑か、異様に蒸し暑いかの二択しかない状況となっている。きょう(水)も日本海側は北陸や東北で38℃を超える地域があり、北海道でも35℃以上の猛暑日となる所がある見込み。関東以西で雨が降る地域は、これほど高温ではないものの、かなり湿気が多く不快な状態が続きそうだ。

危険な暑さ

 日本海側は、朝から気温が高くなっている。昼過ぎにかけてはさらに気温が上がり、北陸や東北の日本海側は38℃前後、場所によっては40℃に迫る高温となる見込み。きょう(水)は北海道でも猛暑が予想され、旭川は36℃、札幌は35℃まで上がる見通し。北海道は日沈後も気温が下がらず、寝苦しい状態の続く地域がありそうだ。あす24日(木)にかけても、北日本や北陸の猛暑、関東以西の蒸し暑さに大きな変化はない見込み。

局地的に激しい雨

 南から蒸し暑い空気が大量に流れ込み、関東や東海、西日本を中心に大気の状態が不安定となっている。四国、中国など午前中から局地的に発達した雨雲がかかった所があるが、午後も土砂災害や急な激しい雨、落雷や突風、道路の冠水などに注意・警戒が必要だ。猛烈な暑さとなる北陸や北日本でも、昼過ぎから今夜にかけて、にわか雨や雷雨がある見込み。

週後半の天気

 あす(木)も同じような天気が続き、四国や東海は局地的に激しい雨が降りそうだ。東京など関東は晴れ間があるが、引き続き雲の流れが速い見込み。なお、北海道は昼前から雨の降る所があり、雷を伴う所がありそうだ。25日(金)も、北海道や西日本は天気が変わりやすいが、東北や東日本は晴れて、残暑が厳しい見通し。

 週末は、日本海側で雨の降る所がある見込み。例年であれば、これを機に北から気温が下がってもよさそうだが、やはり今夏は一筋縄ではいかないようだ。北海道や東北北部の猛暑はひとまずおさまるものの、北陸は週明けにかけて依然として気温の高い状態が続く見通し。

(気象予報士・高橋和也)

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