迷子のネコ、警察署に居着く 定位置は正面出入り口横、時折「建造物侵入」も 青森・弘前市

弘前警察署の前に居着いてしまったネコ

 青森県弘前市の弘前警察署正面出入り口横に、ネコが8月中旬から居着いている。署員たちは「建造物侵入罪だな」「また戻ってきてる」と口にしながらも、どこか笑顔。ネコは自分のすみかとばかりにタイルの上で寝そべっている。

 ネコは少し痩せており首輪はしていない。署によると、遅くとも8月の頭には敷地内で姿を見せるようになり、近頃は特殊詐欺被害防止を訴えるポスターの下が定位置になったという。

 署員たちの困り事はネコが署内に入ること。前足をなめたり壁で爪を研いだりしているかと思うと、自動ドアを開ける人と一緒に署内へ。入るたびに職員に優しく抱きかかえられ、抵抗することもなく署の裏手で放されるが、何事もなかったかのような顔で何度も戻ってくる。

 ネコは苦手という津島敏副署長は「引き取り手がいればいいんだけど…」と頭を抱えている。

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