内房線の電柱1本にひび割れ確認 東海道線事故、JR東が追加点検

 神奈川県鎌倉市のJR東海道線で電車が電柱と衝突した事故で、JR東日本は23日、設置状況が似た電柱63本の根元の劣化具合などを調べる追加点検結果を発表した。1本でひび割れを確認。傾きはなく、運行に影響はなかったとしている。

 JR東によると、ひび割れが見つかったのは内房線浜金谷駅(千葉県富津市)構内の電柱で、1970年に設置された。傾きや鉄筋の露出、コンクリートの剥離は確認されなかった。既に補強工事を終えている。

 JR東はこれまで、管内の在来線・新幹線で設置年数や場所が類似する電柱約8700本を点検。異常はなかった。「今後は原因究明に努める」としている。

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