「ZOZO」出場権争いは残り8試合 石川遼の現在地は

永野竜太郎は2021年大会以来の出場を目指す(撮影/桂川洋一)

◇国内男子◇Sansan KBCオーガスタ 事前情報(23日)◇芥屋GC(福岡)◇7216yd(パー72)

7月の「全英オープン」で2023年のメジャーも終わり、後半戦に入る国内男子ツアー。賞金王争いの前に、トップ選手がしのぎを削るのが10月のPGAツアーとの共催試合「ZOZOチャンピオンシップ」(19日開幕/アコーディア・ゴルフ習志野CC)の出場権の奪い合いだ。

すでに金谷拓実が6月の国内メジャー「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」を制したことで“一番乗り”を決めている。大会前週の「日本オープン」(大阪・茨木カンツリー倶楽部西コース)までの賞金ランキング上位8人に資格を付与。金谷が2位にいるため、8試合を残す現段階での“ボーダーライン”は9位の星野陸也になる。

6月の「全米オープン」で20位に入り、ランキング5位の永野竜太郎には2年ぶりの出場がかかる。「(意識するのは)まだ早い」と目の前の試合に集中する姿勢でも、「1回出たから2年前と同じコースで(自分の力の)比較もできる。楽しみ」と成長度合いを知るためにもチケットをもぎ取りたい。

石川遼は現在賞金ランキング11位。シーズン後半戦へ(撮影/桂川洋一)

石川遼は未勝利ながら3回のトップ5入りが効いてランキングは11位。後半戦へ向け、「全体のゲームの運び方にフォーカスするようになってきている」とスイングづくりに注力し続けた時期から、プレーの段階を“引き上げた”ところ。「一打一打の積み重ねというのが、これから始まってくるとすごくポジティブに思っています」

ZOZOはコロナ禍で米国開催となった2020年を最後に出場できていない。「日本人選手の割合もかなり多く、場所も日本で、他のPGAツアーに出るのとは違う環境。大きなチャンスだと思っている。出場は通過していきたい目標ですね」と習志野行きへの思いは強い。(福岡県糸島市/桂川洋一)

<賞金ランキング(8月23日時点)>
1/中島啓太/8806万0019円
2/金谷拓実/7077万7333円
3/蝉川泰果/6393万8892円
4/平田憲聖/5400万1423円
5/永野竜太郎/4791万4743円
6/岩田寛/4519万6990円
7/今平周吾/3978万5882円
8/ジェイビー・クルーガー/3791万6272円
9/星野陸也/3586万9913円
10/稲森佑貴 3023万4793円
11/石川遼/2890万6233円
12/ソン・ヨンハン/2614万2950円
13/佐藤大平/2565万8228円
14/鈴木晃祐/1835万3750円
15/ヤン・ジホ/1832万7272円

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