ビッグモーターに和解勧告 東京高裁、一審で不当解雇認定

東京高裁などが入る裁判所合同庁舎

 中古車販売大手ビッグモーターの茨城県内の店舗に勤務していた車両整備士の30代男性が、上司の個人的な感情を理由に解雇されたとして、同社に約450万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審は23日、東京高裁で即日結審し、手嶋あさみ裁判長は和解を勧告した。一審水戸地裁判決は不当解雇と認定、請求通りの賠償を命じていた。

 男性の代理人弁護士によると、和解協議でビッグモーター側が一定の金額を支払う内容の和解案が提示された。

 2月の一審判決によると、男性は2015年に同社と労働契約を締結し、修理工程の管理などを担当。男性の後に着任した工場長らは21年3月に男性と面談し、退職届を提出するよう求めた。

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