触れて学ぼう「とちぎのさかな」 大田原で4年ぶりサマースクール 県水産試験場

水路の魚を捕まえた参加者

 【大田原】佐良土の県水産試験場は23日、小学生を対象にした体験型講座「水産試験場サマースクール」を同試験場で4年ぶりに開いた。

 県内の水産資源や水産業への理解を深め、魚への関心を高めてもらおうと「ふれて まなぼう とちぎのさかな」をテーマに開催。市内外の小学4~6年生計20人が参加した。

 参加者は、国指定天然記念物「ミヤコタナゴ」の観察やアユの炭火焼き体験などを通し、魚の生態や保全状況などを学んだ。水路の生き物調査では、放流された16種類の魚の捕獲に挑戦。参加者は網を手に水中を泳ぎ回る魚を元気よく追いかけていた。

 矢板小6年山田楓仁(やまだふうと)君(12)は「ミヤコタナゴの成長過程を学べた。水路で魚を捕るのが楽しかった」と笑顔だった。

 同試験場の須藤優一(すどうゆういち)場長補佐(55)は「元気な子どもたちの姿を見られて良かった。体験型講座で学んだことを通して、魚をもっと好きになってもらいたい」と話した。

網を使って水路の魚を捕まえる参加者

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