無免許運転の中山県議  免許センターで「運転をしてはいけない」と注意された直後にも車を運転か 元所属会派は「虚偽説明を受けた」と怒り(静岡県)

無免許運転が発覚した中山真珠県議が、免許の失効に気付いて運転免許センターに行った帰りも、自ら車を運転していたとみられることが新たに分かりました。中山県議は所属していた会派や支援者などに対し、虚偽の説明をしていた可能性も浮上しています。

静岡県議選で最年少で初当選した、静岡市清水区選出の中山真珠県議。

8月4日静岡市内の横断歩道で、一時停止をせず、歩行者の通行を妨げたとして違反切符を切られ、その際に無免許運転であることが発覚しました。

中山県議が運転免許の失効に気付いたのは8月1日。

その翌日に免許を更新しようと、自ら車を運転して中部運転免許センターを訪れていました。その時の状況について8月8日の会見では・・

(8月8日 中山真珠県議 )

「免許センターの方で『きょうは何で来ましたか』と聞かれて『車で来ました』と伝えると『本来それは無免許になってしまう』ということをその場で聞いた」

その日は、受付時間が過ぎていたため更新の手続きができず、所属していた会派などには「帰りは運転代行業者を利用した」と説明していました。

しかし、関係者によりますと防犯カメラの映像などから、運転免許センターの帰りも自ら車を運転していたとみられることが新たに分かりました。職員から「運転をしてはいけない」と注意された直後に車を運転していたことになります。

中山県議が所属していた県議会第2会派の「ふじのくに県民クラブ」の田口会長は、「虚偽の説明を受けた」と怒りをにじませました。

(ふじのくに県民クラブ 田口 章 会長)

「中山真珠議員が私たち会派に対して虚偽の説明をした。会派として言語道断、私も大変遺憾に思っている。己の非を恥じて、潔く議員辞職をすべきと求めたい」

「ふじのくに県民クラブ」でも、辞職勧告決議案の提出を検討するということです。

(ふじのくに県民クラブ 田口 章 会長)

「今までは自民・公明が辞職勧告決議案を出して、ふじのくにはどうするのかという感じだったが、今回の会派に対する虚偽の説明は重く受け止めていて、会派としても辞職勧告決議は出さざるをえない」

中山県議の後援会長を務め、謝罪会見にも同席した、元県議の林芳久仁さんは静岡第一テレビの取材に対し、次のように話しました。

(後援会長を務める 林 芳久仁 元県議)

「免許センターからの帰りも運転をしていたことは本人から聞いていなかった、報道で知って驚きと残念な気持ち。後援会長として責任も感じている」「体調のこともあり、本人とは連絡を取っていない」

免許の失効に気づきながら運転を繰り返しただけでなく、周囲にも虚偽の報告をしていた可能性が浮上した中山県議。

8月8日の会見では、議員を続ける意向を示していましたが、その後体調不良を訴え「9月30日までの休養を要する」との診断書を県議会に提出しています。

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