日比野光鳳さん死去 書家、文化功労者

日比野光鳳さん

 かな書家で文化功労者の日比野光鳳(ひびの・こうほう、本名尚=ひさし)さんが23日午前5時30分、老衰のため自宅で死去した。94歳。京都市出身。葬儀・告別式は28日午後1時から京都市南区西九条池ノ内町60、公益社南ブライトホールで。喪主は長男博鳳(はくほう、本名実=みのる)氏。

 父は書家の日比野五鳳。幼いころから書に親しみ、かな書の現代化に努めた。1953年に同志社大を卒業し、67年に日展に初入選。古典に学びつつ独創的で気品あふれる書を確立し、かな書を代表する書家として活躍した。2008年日本芸術院会員、11年文化功労者。

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