ひき逃げの元医院長に懲役3年執行猶予5年の判決 認知症による心神耗弱状態認めず=静岡地裁

乗用車で看護師の男性をはね、重傷を負わせ逃げたとして、過失運転傷害とひき逃げの罪に問われていた静岡市駿河区の元医院長の男の判決公判が8月23日、静岡地裁で開かれ、男に懲役3年執行猶予5年の判決が言い渡されました。

判決を受けたのは静岡市駿河区の元医院長の男(81)です。

判決などによりますと、元医院長の男は2020年3月、静岡市駿河区小鹿の交差点を乗用車で運転中、左折する際に横断歩道を渡っていた看護師の男性(当時39)を車ではねて重傷を負わせ、そのまま逃げた罪に問われていました。

これまでの公判で弁護側は、男は事件当時、認知症を患っていて、事故を起こした認識がないなどとして無罪を主張していました。

23日、静岡地裁で開かれた判決公判で國井恒志裁判長は「認知症の影響は否定できないものの、心神耗弱の状態に至るものではなかった」などとして、懲役3年執行猶予5年の判決を言い渡しました。

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