【ベトナム】サイゴン駅を乗り換え拠点に、コンサル提案[運輸]

ベトナム南部ホーチミン市のサイゴン駅前に広場を設け、高速鉄道や都市鉄道、在来線、路線バスなどの乗り換え拠点として再開発する計画案を、コンサルティング業者がベトナム鉄道局(VNRA)に提出した。23日付VNエクスプレスが報じた。

サイゴン駅は、首都ハノイとホーチミン市を結ぶ南北縦断鉄道の終着駅で、旅客と貨物を扱っている。コンサル業者は、駅の面積を現在の6.14ヘクタールから6.85ヘクタールに拡張して広場を建設し、都市鉄道駅やバスターミナル、タクシー乗り場、駐車場などを設置するよう提案している。

コンサル業者は、サイゴン駅以外の周辺地区の拠点駅についても言及した。ビンチエウ駅(市直属トゥードゥック市)とタンキエン駅(ビンチャイン郡)には、動力車や客車の修理施設があり、高速鉄道や都市鉄道と連携可能。トゥーティエム駅(トゥードゥック市)は在来線ではなく、トゥーティエム—ロンタイン間鉄道や都市鉄道などの公共交通機関の拠点にするとしている。

さらに郊外のアンビン駅(南部ビンズオン省)、チャンボム駅(同ドンナイ省)、タインドゥック駅(同ロンアン省)の3駅は、各地に向けて貨物を積み替え列車を編成する拠点駅とするよう提案した。

ホーチミン市人民委員会のブイ・スアン・クオン副委員長(副市長)はコンサル業者に対し、今回の計画案は初期報告だとして提案の検討を続けるよう要請した。

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