【インド】新電元、電動二輪向けPCUの量産開始[車両]

新電元工業は23日、インド法人の新電元インディアが電動二輪車向けのパワーコントロールユニット(PCU)の量産を開始したと発表した。電動化が進むインドで、電動二輪車向けの製品の展開を本格的に始めた。

インド南部ベンガルール(バンガロール)に置く工場で5月から、容量2キロワットのモーターに対応したPCU「DU012」の量産を開始した。年産能力は非公表。

新電元インディアはこれまで、レギュレーターなどのガソリン車向けの部品を生産してきた。今後も電動二輪車の販売が伸びると予想して、電動二輪車の心臓部として駆動モーターを制御するPCUの開発を進めている。新たに量産を開始したDU012は、バッテリーの電圧や車の走行速度、モーター回転数といった車両情報をリアルタイムに検出してモーターを制御する機能を搭載している。この機能により、二輪車の操作性の向上や燃費改善が期待できる。

現在は、6キロワット、6.5キロワットとより容量の大きいモーターに対応したPCUの開発を進めている。できるだけ早く量産にこぎ着け、インドでの電動車ビジネスの拡大を目指していく。

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