〈大相撲氷見場所〉迫る開催、板番付制作 力士名300、行司が記す

板番付を書き進める木村さん=氷見市内

  ●27日、市ふれあいスポーツセンター 

 27日に氷見市ふれあいスポーツセンターで行われる大相撲氷見場所(富山新聞社、北國新聞社主催)が目前に迫り、準備が大詰めを迎えている。23日は行司2人が氷見入りし、力士約300人の名前を記した板番付の制作に追われた。板番付は当日、会場正面入り口に設置される。

 氷見市での大相撲巡業は38年ぶりで、富山新聞創刊100年記念として行う。富山市出身の朝乃山(富山商高OB、高砂部屋)のほか、横綱照ノ富士、霧島と貴景勝の両大関、新大関の豊昇龍ら人気力士がそろう予定だ。

 23日は、巡業を担当する先発隊行司の木村桜乃助さん(24)=式秀部屋=と式守一輝さん(36)=荒汐部屋=が氷見に入った。板番付を担当する木村さんは床に寝そべり、相撲字と呼ばれる書体の文字を筆で書き進めた。木村さんは「力士の皆さんも氷見の海産物を楽しみにしていた。氷見場所が成功するよう祈って文字を書いた」と話した。

 氷見場所は午前9時に開場して公開稽古が始まる。禁じ手を面白おかしく紹介する初切(しょっきり)や横綱の綱締め実演なども楽しめる。

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