ランナーに新聞バッグ 11月の中能登トレイルラン、おにぎり入れ配布

新聞バッグ作りに励む児童=中能登町の「とりや放課後児童クラブ」

  ●本紙で作り方知り

 中能登町の「中能登おにぎり縁結びの会」が、11月4日に行われる「第10回中能登トレジャートレイルラン」(北國新聞社後援)のランナーに配布する「新聞バッグ」の製作を進めている。新聞バッグの作り方を記した16日付本紙をきっかけにした初の取り組みで、大会当日はゴール地点でおにぎりなどを入れて手渡し、ランナーへのもてなしと「おにぎりの町」のPRにつなげる。

 トレイルランは中能登町の国史跡「石動山」などを巡る町の一大イベント。同町の杉谷チャノバタケ遺跡で「日本最古のおにぎり」が見つかったことにちなみ、ゴールしたランナーには古代米を使ったおにぎりを手渡すのが恒例となっている。

 ただ、記録証なども配布されるため、ランナーの手荷物が増えることがかねてから懸念されていた。そこで、本紙で作り方を知った縁結びの会の会員が環境にも配慮した新聞バッグの配布を決めた。

 21日は「とりや放課後児童クラブ」に会員が講師として訪れ、鳥屋小児童約50人にバッグの作り方を指導した。児童は本紙に掲載されたヒマワリや花火の写真を前面に出し、バッグを仕上げた。

 初めて新聞バッグを作ったという沢野悠月さん(3年)は「取っ手の部分を付けるのが難しかったけど、きれいにできて良かった」と笑顔を見せた。縁結びの会は今後、鹿島小と鹿西小の児童にも教える。

  ●エントリー31日まで

 今年の中能登トレジャートレイルランは第10回の節目を記念して新設した七尾城跡を巡る80キロコース(定員150人)と、従来の50キロ(同300人)、25キロ(同400人)の3コースで実施し、31日までエントリーを受け付けている。

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