フェラーリ、F1ルーキー規則に基づき、オランダのFP1でシュワルツマンを起用

 スクーデリア・フェラーリは、F1第14戦オランダGPのFP1で、テスト&リザーブドライバーのロバート・シュワルツマンを走らせることを明らかにした。レギュレーションにより、F1各チームは、各車につきシーズンに1回、キャリアのなかでF1レースに出場した経験が2回以内のドライバーを起用しなければならない。

 8月23日、フェラーリは、週末に行われるオランダGPのFP1で、シュワルツマンがカルロス・サインツのSF-23で走ると発表した。シュワルツマンは昨年はアメリカGPとアブダビGPでフリー走行1に出場、F1-75で走行した。シュワルツマンにとって、オランダGPは、SF-23をコース上で走らせる初めての機会となる。

 シュワルツマンは「シミュレーターで開発作業に取り組んできたので、SF-23で走ることがとても楽しみだ」と語った。

「世界選手権の一戦においてF1マシンで走るのは特別な出来事だし、特に、キャリアを通して僕を支援してくれているスクーデリア・フェラーリでそれができることは誇らしい」

「F1マシンで走ってから時間がたっていたので、コクピットに慣れるため、サマーブレイク前に、半日テストをした。その時に乗ったのはSF21で、今年のマシンとはかなり違うし、タイヤは13インチだった。それでも、ザントフォールトのフリープラクティスで走る準備としてとても役立ったと思う」

「去年型F1-75では、アメリカGPとアブダビGPのFP1で走行した。SF-23と昨年型との比較をするのも楽しみだ」

2022年F1第19戦アメリカGP ロバート・シュワルツマン(フェラーリ)

 フェラーリ代表フレデリック・バスールは、シュワルツマンは、おそらくアブダビGPのFP1で、シャルル・ルクレールのマシンに乗ることになるとコメントしている。

 今年、FP1にルーキーが登場するのは、オランダのシュワルツマンが初めて。メルセデスは、ジュニアドライバーで今年FIA F2に参戦しているフレデリック・ベスティを、10月のメキシコシティGPで、F1フリープラクティスデビューさせることを発表済みだ。

© 株式会社三栄