玉木、前原氏 長崎で舌戦 国民民主党代表選で

共同会見に臨む玉木氏(左)と前原氏=長崎市元船町、平安閣サンプリエール

 国民民主党代表選に立候補した玉木雄一郎代表と前原誠司代表代行が23日、長崎県長崎市を訪れ、街頭演説で支持拡大を呼びかけた。
 新代表を選出する9月2日の臨時党大会を前にした全国行脚の一環。同市中心部の鉄橋で街頭演説後、共同会見に臨んだ。
 玉木氏は、過去の選挙で野党が繰り返した離合集散を批判し、「ヨーロッパ型の穏健な多党制による政権交代を目指す」と主張。着実な党勢拡大と政策立案能力が必要と強調し、「野党も古いやり方を続けていては未来を切り開くことができない」と述べた。
 前原氏は党の所属議員や候補者擁立数などを鑑み「これから展望を描ける状況にない」と指摘。「野党として軸足を立て、政策本位で考えに共有できる仲間を募る。野党で力を合わせて政権交代の受け皿を作り、根本から政治を変えていく」と訴えた。
 2022年度の政府予算案で国民民主党が賛成に回ったことについて、前原氏は「野党を分断し自民党を利する状況が生まれている」と玉木氏を批判。玉木氏は「国民のため身の丈の中でできることを全力でやってきた。一度たりとも自民党のため行動したことはない」と述べた。
 代表選では本県選出の西岡秀子衆院議員(長崎1区)が代表選管委員長を務めている。国会議員や地方議員、党員・サポーターらのポイントを巡って争い、本県では地方議員が15人、党員・サポーターが約700人いるという。

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