自称「自動車修理業」…レクサス盗んだ容疑で46歳男逮捕 電子機器でエンジン始動 関東4県で数十件犯行か

埼玉県警察本部=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県さいたま市内で国産高級車を盗んだとして、埼玉県警捜査3課と大宮署の合同捜査班は23日、窃盗の疑いで、ブラジル国籍で栃木県小山市西城南2丁目、自称自動車修理業の男(46)を逮捕した。

 逮捕容疑は氏名不詳者と共謀し、今年3月16日午後8時~翌17日午前9時ごろ、さいたま市緑区の自宅兼会社敷地内で、経営者男性(69)が所有する国産高級車「レクサス」1台等8点(計約988万円相当)を窃取した疑い。県警は共犯事件のため、認否を明らかにしていない。

 捜査3課によると、昨年5月にさいたま市北区の月決め駐車場に放置された白のクラウンを発見。その後、偽造ナンバープレートが装着されていた同車を押収し、盗難車両だったことが分かった。

 この車両を調べたところ、群馬県太田市内の貸倉庫を拠点に使用されていて、倉庫に男が頻繁に出入りしている事実が判明。今年5月に別の白色クラウンを押収して車両捜査を行い、被害現場の防犯カメラに犯行の様子や犯行車両の同クラウンが映っていたことなどから、今回の事件への関与を特定した。

 男らは電子機器を駆使してエンジンを始動させる手口で車両を持ち去っていたとみられる。県警は埼玉、群馬、栃木、茨城の4県下で国産高級車を狙った犯行が他にも数十件あるとみて余罪を捜査するとともに、共犯者の行方を捜している。

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