核被害者として容認できず 被爆2世、海洋放出に抗議

東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出について、記者会見で抗議する「全国被爆二世団体連絡協議会」の崎山昇会長(右)=24日午前、長崎市

 東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出について、原爆被爆者の子でつくる「全国被爆二世団体連絡協議会」は24日午前、長崎市で記者会見を開き「原爆による核の被害者として容認できない」と抗議する声明を発表した。岸田文雄首相に宛て、22日に首相官邸にメールで送った。

 安全性を訴える政府に対し、崎山昇会長(64)=長崎市=は会見で「放射線はどんなに低線量でもリスクがあることは、苦しんで亡くなっていった被爆者のデータから明らかだ。核と人類は共存できない」と批判した。

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