東海地区や都内で携帯ショップを複数運営していたアミックテレコム(株)[愛知]ほか1社が破産申請

アミックテレコム(株)(名古屋市中村区)と、関連の(株)ファイブティテレコム(東京都千代田区)は8月21日、名古屋地裁に破産を申請した。
申請代理人は眞下寛之弁護士(弁護士法人佐藤・眞下法律事務所 、名古屋市中区丸の内3-14-32)。

負債は、アミックテレコムが約27億4300万円、ファイブティテレコムが約8億8200万円で、2社合計約36億2500万円。

アミックテレコムは、大手携帯電話キャリアの代理店として展開し、愛知県や静岡県、東京都内などに店舗網を拡大していた。ピーク時には10店舗以上を展開し、2006年9月期には売上高36億5054万円を計上。しかし、その後は同業他社との競合や市況の低迷により販売が減少し、2018年9月期以降の年間売上高は30億円を下回っていた。
「新型コロナウイルス」感染拡大後は、ショップの営業を一時制限したことで2020年9月期には売上高が23億4139万円まで減少。2021年9月期以降は28億円台の年間売上高で推移していたものの、人件費の上昇等も負担となっていた。
こうしたなか、出店費用などを含めた借入負担が重荷となり、資金繰りが悪化。取引金融機関に支援を要請するほか、2023年8月中旬に販売店を相次いで休業するなどしていたが、事業環境は改善せず、資金繰りも限界に達し、今回の措置となった。

ファイブティテレコムは、東京都と神奈川県で携帯電話キャリアの代理店を運営していたが、アミックテレコムに連鎖した。

※アミックテレコム(株)(TSR企業コード:401037487、法人番号:6180001044411、名古屋市中村区名駅5-18-6、設立1996(平成8)年11月、資本金8000万円)
※(株)ファイブティテレコム(TSR企業コード:296633143、法人番号:6010001097822、東京都千代田区神田錦町3-15-5、設立2006(平成18)年2月、資本金5000万円)

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