市外公立校生も私立校生も…坂戸市が給食費補助を拡充 市内在住の「全」小中学生対象に 今年4月分から

坂戸市役所=埼玉県坂戸市千代田

 埼玉県坂戸市は23日、市内在住で、同市立以外の小中学校に在籍する児童、生徒に対しても、学校給食費相当額を補助する、と発表した。28日開会の市議会9月定例会に、1223万円の事業費を盛り込んだ補正予算案を提案する。同市によると、県内では滑川、横瀬、長瀞、神川の4町で同様の補助を実施しているが、市では坂戸が県内初。

 同市は2023年度から、市立小中学校に在籍する全ての児童、生徒の給食費を無償化している。市外の公立学校のほか、特別支援学校、私立学校に通う小中学生に対しても、給食費相当額を補助することにより、子育て世帯の負担軽減を図るのが狙い。

 市によると、対象の児童、生徒は約220人となる見通し。市立学校の給食費は現在、小学校が月4400円、中学校が同5350円で、同額を補助する。新たに対象となる小中学生の保護者には今後、通知を行い、申請してもらう。補助は今年4月分にさかのぼって実施する。

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