スプリンクラー作動問題 被害受けた楽団側が会見 市長との直接対話求める 24日(静岡・裾野市)

静岡・裾野市のホールで突然、スプリンクラーが作動し、楽器などが被害を受けた問題で、楽団は8月24日、独自に行った最新の調査結果を示し、市長との直接対話を求めました。

この問題は、2022年9月、裾野市民文化センターで、焼津市の楽団「シンフォニエッタ静岡」が開演前の準備中に突然、スプリンクラーが作動し5人がけがを負った上、オーケストラの楽器などが被害を受けたものです。

楽団の調査では、原因は多量の漏水とみられていて、漏水防止装置が設置されていなかったことも問題であるとしています。一方、裾野市の事故調査委員会は、事故原因の特定はできないとしていて、再発防止策も示していません。

裾野市長は、23日の定例会見で、双方が気持ちよく和解できるまで市長として状況を見守っていきたいと発言しています。一方の楽団は、事故原因などについての話し合いをしてから、損害賠償請求の話を進めたいとしています。

(シンフォニエッタ静岡 中原 朋哉 芸術監督)

「裾野市は被害者への配慮より市のイメージダウンを止めることに一生懸命になっている。(再発防止策を示さず)このまま再開したら人が死ぬ。裾野市長も市議会も人命を軽視していると心配」

楽団によりますと、被害を受けた演奏者の中には、心身の体調を崩している人もいて、世界に1部しかない楽譜も被害により廃棄処分となっているということです。

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