「まずは実力をつけることが必要」 将棋の藤井聡太七冠 八冠がかかる8月31日からの王座戦では、練習対局を重ねる永瀬拓矢王座に挑戦

(藤井聡太七冠)
「大変な一局だったと思っている。防衛という結果を出せてほっとしている」

将棋の藤井聡太七冠(21)が、八冠制覇へ大きく前進です。徳島市で行われた王位戦七番勝負の第5局は、2日目の23日午後6時半すぎ、95手で藤井七冠が挑戦者の佐々木大地七段に勝ちました。これでシリーズ4勝1敗。王位4連覇を達成しました。

次は、史上初の八冠制覇をかけて8月31日から「王座戦五番勝負」で永瀬拓矢王座(30)に挑戦します。

(藤井聡太七冠)
「八冠に挑戦する機会を得られたのは光栄なことだと思うが、それに見合った実力があるかというとまだ足りないところが多い。結果を出したいという気持ちは当然あるが、まずは実力をつけることが必要」

王座戦で挑む永瀬拓矢王座は、藤井七冠がプロデビューした14歳の頃から練習対局を重ねている相手。師匠の杉本昌隆八段は、2人の対局を近くで見つめてきました。

杉本八段の将棋教室でも研鑽を積んできた2人。トップ棋士に成長し、いよいよ王座戦で激突です。

8月4日。藤井七冠は永瀬王座についてこう話しています。

(藤井聡太七冠)
「永瀬王座には、私が四段の頃から将棋を教えていただいて自分の力を引き上げていただいた方だと思っている。一方で普段から(練習で)指しているので、手の内を知られてしまっているところもあるので、五番勝負に向けてさらに工夫が必要と感じている」

2人は去年の棋聖戦がタイトル戦での初対決で、藤井七冠が防衛に成功しました。今度は、挑戦者の立場になります。

(藤井聡太七冠)
「気持ちの面では挑戦者の方が勢いがついてやりやすい。大変な注目をいただける舞台になると思うので、そういった舞台に見合う良い内容の将棋が指せるように頑張りたい。なるべく自然体で対局に臨めれば」

「王座戦五番勝負」は、神奈川県秦野市で8月31日に開幕します。

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