【タイ】エアージャパン、タイ路線を来年2月に就航[運輸]

記者会見は大使公邸で開催された=24日、タイ・バンコク(NNA撮影)

ANAホールディングス(HD)傘下のエアージャパンは24日、タイの首都バンコクにある日本大使公邸で記者会見を開き、低価格帯新ブランド「AirJapan」で成田—タイ・バンコク線を来年2月に就航すると発表した。

タイでは2024年2月10日から水曜日を除き週6便を運航する。スワンナプーム空港を午前0時15分に出発し、成田空港に午前8時10分に到着する。成田空港を同日午後5時55分に出発し、スワンナプーム空港に午後11時15分に到着するというスケジュールだ。

料金は片道4,350バーツ(約1万8,000円)からの「シンプル」のほか、座席指定や預け入れ手荷物など一部の有料サービスをセットにした5,450バーツからの「スタンダード」、有料の機内食などフルサービスキャリア並みのサービスを提供する6,720バーツからの「セレクテッド」——の3つのプランからなる。さらにプランごとに定額の小児料金(2歳以上6歳以下)を設定し、家族連れで利用しやすくした。

使用機材はボーイング787-8型機で、324座席。ANAの機体を改修して使用する。1席当たりの前後幅(シートピッチ)を81センチと、フルサービスキャリア並みの足元の快適さを追求した。

エアージャパンの峯口秀喜社長は最初の就航都市にタイを選んだ理由について、コロナ禍前のタイの訪日熱を挙げた。搭乗客はタイ人が7割、日本人が3割とイメージ。日本人は特に、タイを頻繁に訪れる若い女性を取り込みたい考えだ。

峯口社長は「就航当初から8割以上の搭乗率を目指したい」と抱負を述べた。

AirJapanは、フルサービスキャリアでもなければ、格安航空会社(LCC)でもないとの位置づけ。新コンセプトの行方に注目が集まりそうだ。

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