トランプ氏「マグショット」撮影 大統領選介入事件を巡り出頭

24日、公表されたトランプ前米大統領の「マグショット」(フルトン郡保安官事務所提供、ロイター=共同)

 【ニューヨーク共同】2020年米大統領選の敗北を覆そうとしたとして起訴されたトランプ前大統領は24日、南部ジョージア州アトランタの拘置施設に出頭した。大統領経験者として初めて被告人としての「マグショット」(逮捕時などの顔写真)を撮影、公表された。

 前大統領は事前に20万ドル(約2900万円)の保釈保証金が設定されており、指紋採取などを終えて約20分後に保釈。記者団に「私は何も間違ったことをしていない」と訴え、24年大統領選に出馬表明した自身をおとしめるための「選挙妨害だ」と主張した。

 前大統領は敗北を覆すのに必要な数の票を探し出すようジョージア州の州務長官に電話で求めたとされる。側近らを含め計19人が起訴され、24日にはメドウズ元大統領首席補佐官も出頭した。

 前大統領は他にも私邸への機密文書持ち出しや議会襲撃など三つの事件で起訴されたが、いずれも政治的動機に基づくと批判している。

 裁判所は24日、19人のうち迅速な審理を希望したチェスブロ弁護士の初公判を10月23日に開くと決めた。

24日、米ジョージア州アトランタの空港に到着したトランプ前大統領(AP=共同)
トランプ前大統領=7月(AP=共同)

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