たった2本の線路に7種類 29通りの行き先の列車が次々と…日本一“カオスな駅”がメタバースに 「バーチャル名鉄名古屋ステーション」25日12時~9月3日 アプリで体験可能 あの “DJブース”も

インターネット上の三次元の仮想空間「メタバース」に作られた名鉄・名古屋駅。

これは、名古屋鉄道が今後、推進していくメタバース事業に向けて試験的に製作したもので、24日は、25日からの一般公開を前に報道陣向けの体験会が開かれました。

(永岡歩アナウンサー)
「電車が来ました」

名鉄名古屋駅のホームや列車の車内まで本物そっくりです。

(永岡歩アナウンサー)
「だいたいこういうゲームはピカピカなのにリアルですね。あとは何が楽しめるんですか?」

(名古屋鉄道事業創造部 堀場萌美さん)
「“DJブース”の案内体験が楽しめます」

鉄道ファンの皆さんの間で通称“DJブース”と呼ばれる、列車の案内放送を行う部屋は実際にホームにもあります。

たった2本の線路に「普通」や「快速」など7種類、29通りの行き先の列車が次々に発着。全国でも類を見ない複雑さで知られる名鉄名古屋駅。ラッシュ時には、最短で2分おきの発着です。このため案内放送は自動音声では対応できず、すべて駅員が行っています。

メタバース上の名鉄名古屋駅では、“DJブース”の中にまで入ることができるんです。永岡アナウンサーも案内放送のゲームにチャレンジ。

(永岡アナウンサー)
「次は15分発。普通」

ホームに発着する列車の「種別」や「行き先」などを正しく読み上げられるかが判定されます。

名鉄名古屋駅はその複雑さから名駅(めいえき)ならぬ、「迷う駅=迷駅(めいえき)」とも揶揄されることがありますが、今回あえてその特徴をメタバース上で再現した背景にはこんな理由が。

(名古屋鉄道事業創造部 堀場萌美さん)
「どの行先に行く列車がどのあたりに止まるかわからないと言われてしまうことがあって、これだけの混雑ぶりというか、カオスさを当社がコンテンツとして提供できたらおもしろいのではないかと思った」

「バーチャル名鉄名古屋ステーション」は、25日12時から9月3日まで、アプリをインストールして体験できます。

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