福井県の漁港に大量の流木漂着「船出せない」 台風7号の影響か…回収追われる自治体

流木で覆われた白浜漁港=8月24日午後1時50分ごろ、福井県福井市白浜町

 福井県の沖合で8月23日、お盆休みを直撃した台風7号の影響とみられる大量の浮遊物が確認された。福井市は24日、流木が流れ着いた白浜漁港(白浜町)で撤去作業を行った。

 同市林業水産課によると、23日午後2時ごろに「白浜漁港内に流木がたまっていて船を出せない」との連絡があった。24日正午ごろ、沖合への航路を確保。回収した浮遊物は約100立方メートルに上った。漁船への被害は報告されていない。

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 同漁港に船を持つ男性(71)は「20年以上漁をしているが初めてのこと。一目見てだめだと思った」と声を落とした。漁港南側の外海には大量に流木が残っているといい、「潮の流れでまた漁港内に入ってくるかもしれない。船は出せない」と話した。

 同市によると、白浜漁港から約1キロ北にある鮎川漁港の船揚場でも一部流木がたまり、28日以降に撤去する予定。

 福井海上保安署によると、台風7号の影響で河口に流れ出た流木が山陰沖から北上してきたとみられる。同署は23日、漁協やマリーナなど関係機関に対し、航行時の注意を呼びかける通知を出した。

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