定点報告数30人超で注意喚起 長崎県が基準公表 直近は18.23人【24日発表】

長崎県内・新型コロナ感染者数

 長崎県は24日、新型コロナウイルス感染症の流行拡大時に県民に注意を呼びかける基準について▽定点当たりの報告数30人超▽入院患者668人超-と公表した。一つでも基準を超えた場合、注意喚起と併せ、医療機関に医療提供体制の強化を要請する。
 新型コロナは5月8日に法律上の「5類」に引き下げられ、感染者数はそれまでの全数把握から定点把握に変わった。本県では70医療機関から報告された1週間の新規感染者の総数と1医療機関(定点)当たりの報告数などを県が公表している。
 5類移行後、注意を呼びかける基準がなく、今月9日に厚生労働省が示した目安を基に県が基準を設定。報告数が基準の30人を超えたのは7月24日の週(30.29人)のみ。入院患者数が基準を超えたことはない。県によると、今後の流行状況などに応じて基準を変える可能性もある。
 県は24日、最近1週間(14~20日)の県内の新型コロナ感染者が1276人(前週比81人減)で、定点当たりの報告数は18.23人だったと公表した。年代別では10歳未満が18%で最多。60代13%、10代12%、50代11%と続いた。入院患者数は23日時点で358人(前週比143人減)だった。


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