メッツ ストロベリーの「18」とグッデンの「16」が来年永久欠番に

1980年代のメッツを象徴する2人の元スーパースターが永久欠番の仲間入りを果たすことになった。日本時間8月25日、メッツはダリル・ストロベリーの「18」とドワイト・グッデンの「16」を来年、新たにチームの永久欠番とすることを発表。メッツはこれまで、アメリカ野球殿堂入りを果たしていない選手の背番号は永久欠番にしてこなかったが、時代の経過とともにその非公式の球団規定も撤廃され、近年ではジェリー・クーズマンやキース・ヘルナンデスが永久欠番入りを果たしている。そこに2人の元スーパースターが加わることになった。

メッツの大ファンとして知られるスティーブ・コーエン・オーナーは「ドワイト・グッデンがマウンドにいた1980年代の金曜日の夜のシェイ・スタジアムほどワクワクする場所はなかった。ダリル・ストロベリーが左打席からの美しいスイングでシェイ・スタジアムのスコアボードに直撃する特大ホームランを打ったことも覚えている」とのコメントを発表。1986年、現時点では球団史上最後の世界一を果たしたチームの中心選手であった2人の元スーパースターへの敬意を表し、同時に永久欠番とすることが決定された。セレモニーの開催日などは今後発表される予定となっている。

現在61歳のストロベリーは1980年ドラフト全体1位指名でメッツに入団。デビューした1983年に26本塁打を放って新人王を受賞すると、メッツに在籍した8年間は毎年26本塁打以上を放ち、1988年には自己最多タイの39本塁打を放って本塁打王のタイトルも獲得した。メッツ時代に放った252本塁打は現在も球団記録として残っている。ストロベリーは永久欠番について「スティーブから電話をもらったとき、嬉しくて泣いたよ。山あり谷ありのキャリアだったけれど、ニューヨークで過ごした時間を誇りに思っている」と語った。

一方、現在58歳のグッデンは1982年ドラフト全体5位指名でメッツに入団。1984年にデビューして17勝9敗、防御率2.60、276奪三振の好成績で新人王に輝くと、翌1985年には24勝4敗、防御率1.53、268奪三振という驚異的な成績を残し、投手三冠を獲得するとともに、サイ・ヤング賞を受賞した。メッツでプレーした11シーズンで2ケタ勝利を9度マークし、勝利数と奪三振数はトム・シーバーに次ぐ球団2位にランクイン。グッデンは永久欠番について「選手にとって永久欠番ほど名誉なことはない。両親も誇りに思ってくれるだろう」と語った。

なお、メッツは永久欠番セレモニーと球団殿堂入りセレモニーを毎年交互に開催している。よって、来年ストロベリーとグッデンの永久欠番セレモニーを開催したあと、2025年は球団殿堂入りセレモニー、2026年は永久欠番セレモニーが行われる予定だ。その両方の有力候補としてデービッド・ライトの名前が挙げられているという。

The post メッツ ストロベリーの「18」とグッデンの「16」が来年永久欠番に first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.