石川県内は25日も猛烈な暑さが続いた。正午までの最高気温は小松で全国1位となる38.1度、金沢と七尾で35.0度を観測した。炎天下、金沢市中心部の犀川では、前日に飛来したコウノトリがこの日も姿を見せ、住民らの熱い視線を集めた。
コウノトリは水位の下がった川をうろうろ。ゆったりとした動作で餌を探した。河川敷や橋の上では、本紙朝刊で飛来を知った写真愛好者、付近住民らがカメラやスマートフォンを手に様子を見守った。
コウノトリが人々の近くまで来る場面もあり、北國写真連盟会員の渕上豊さん(73)=同市菊川2丁目=は「初めて見たが、人懐っこさに驚いた。羽を広げた瞬間を撮影できた」と汗を拭った。
県内は暖かく湿った空気が流れ込んで大気の状態が不安定となっており、一時雨が降った所もあった。夜には雲が広がる見込みで、金沢地方気象台は夜遅くにかけて落雷や竜巻などの激しい突風、急な強い雨に注意が必要としている。
県内には7日連続で熱中症警戒アラートが発表され、正午までに3人が熱中症の疑いで搬送された。