橋げた落下事故 警察や国交省などが事故原因を調査(静岡市清水区・静清バイパス)

原因究明の糸口はつかめたのでしょうか?静岡市清水区でバイパスの工事中に橋げたが落下し、8人が死傷した事故で、警察や国交省などが周辺の国道を規制した上で当時の状況を再現し、事故原因を調査しました。

(勝俣 宜彦 記者)

「午前9時です、ヘルメットを被った警察などが調査のため現場に向かっていきます」

この事故は7月6日、静岡市清水区の「静清バイパス」の工事中に、長さ・約63メートル、重さ・140トンの橋げたが落下し、8人が死傷したものです。

警察と、工事を発注した国交省の静岡国道事務所などは、8月25日、周辺の国道を規制した上で当時の状況を調査しました。静岡国道事務所が設置した事故調査委員会によりますと、橋げたを橋脚に下ろす作業中に、中心から10センチほどずれたため、そのずれを戻そうと、ジャッキで位置を調整しているときに落下したとみられるということです。

25日の調査には、事故調査委員会の委員2人も参加しました。事故当時行われていた「サンドル」という台を外しながら、橋げたを橋脚に下ろす作業を再現して調査したということです。この調査でクレーン車を使うため、現場周辺の国道は、25日午後7時まで交通規制が行われる予定です。警察は清水港に保管している落下した橋げたの状況を調べるなど、事故原因の究明を進める予定です。

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