「アウトドア道具が欲しくて癖に」窃盗で起訴の職員、滋賀県が懲戒免職に

滋賀県庁

 滋賀県は25日、建造物侵入と窃盗の罪で起訴された県立淡海学園の元職員の被告(36)=人事課付=を懲戒免職にした。

 県によると、被告は5月8日、湖南市の農機具小屋に侵入した疑いで現行犯逮捕された。その後、今年1~4月に湖南市や三重県伊賀市の倉庫などに侵入し、テントや自動溶接機など計136点(約73万7700円相当)を盗んだとして起訴されている。県の聞き取りに対し、被告は「趣味のDIYやアウトドアの道具が欲しかった。だんだんと窃盗行為が癖になってしまった」と話したという。

 被告は児童福祉司で、親元から離れて暮らす学園生の自立支援をしていたが、公訴事実を認めたため8月4日から人事課付となっていた。酒見浄人事課長は「子どもに範を示さないといけない立場にありながらこのような不祥事を起こし、重く受け止めている」と述べ、陳謝した。

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