妻夫木聡 在日コリアン役「なんのためらいもなかった」 映画「ある男」韓国公開記念で現地入り

第46回「日本アカデミー賞」で最多8部門の最優秀賞を手にした映画「ある男」の韓国公開を控え、同作で最優秀主演男優賞を受賞した妻夫木聡が現地入りし、記者会見に登壇したと韓国メディアのNewsenが報じた。

妻夫木は25日、ソウルのロッテシネマ建大入口で開かれた来韓記者会見に出席。「韓国語を勉強してきた」と言い「アンニョンハセヨ」とあいさつすると、拍手が起こったという。弁護士であり、在日コリアン3世の城戸章良を演じたことについて「在日コリアンという役を演じることに、なんのためらいもなかった。僕の周りには在日コリアンの方が多く、友人にもいる」と明かした。

また「(在日コリアンである)イ・サンイル監督とも仲が良いので、この作品での設定に特に神経を使うということはなかった」と言及。

さらに「私は日本人だが、在日コリアンという要素に縛られたくなかった」と付け加えた。

「ある男」は死んだ夫の名前、過去の全てが違う人物だったという事実が明らかになり、正体不明のある男“X”の偽りの人生をなぞっていく追跡ミステリーで、韓国で8月30日より公開となる。

8月26日と27日には来韓を記念して、ロッテシネマ系列の映画館で舞台あいさつが行われるという。

(よろず~ニュース・椎 美雪)

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