ホセ・カンテが3戦連発! 虎の子1点守り湘南相手に逃げ切った浦和が上位陣追走【明治安田J1第25節】

25日、明治安田生命J1リーグ第25節の湘南ベルマーレvs浦和レッズがレモンガススタジアム平塚で行われ、アウェイの浦和が0-1で勝利を収めた。

最下位脱出を目指すホームの湘南。前節はガンバ大阪に1-2で敗れ、無敗は2試合でストップ。3試合連続ゴール中の大橋に期待がかかる中、今節は守護神ソン・ボムグンが欠場。代わってGK富居が先発した。また、中盤は小野瀬が出場停止によりメンバー外、山田がベンチスタートとなり、池田が今季初のスタメン入りを果たした。

対する4位の浦和は、22日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフの理文戦から中2日。それでも勝ち点「3」を奪って3位・名古屋グランパスを追いかけたいところ。ホセ・カンテが2試合連続ゴール中と好調だが、ホイブラーテンが出場停止により欠場。ショルツの相方を岩波が務めた。

序盤からボールを保持する浦和に対し、湘南は速攻から攻撃を展開。6分には、左サイドを平岡と杉岡のコンビネーションで崩し、杉岡がゴールライン際から鋭いクロスを入れたが、これは戻った明本にクリアされた。

続いて10分、今度は湘南が右サイドへ展開。畑からの折り返しを大橋が収め、右足で狙っていったがシュートは枠を外れた。

その後も湘南の勢いが勝る中、浦和がセットプレーからゴールに迫る。19分、左サイドでFKを得ると、キッカーを務めたのは岩尾。インスイングのクロスがそのままゴールへと向かっていったが、GK富居がわずかに触れ、ボールは右ポストに直撃した。

飲水タイムを挟んだ後、徐々にペースを掴み始めた浦和。なかなか決定機には至らなかったが、38分にビッグチャンスを作り出す。最終ラインの岩波が左ポケットめがけてロングボールを送ると、上がっていた明本に通る。胸トラップからシュートまで持ち込んだが、ボールは惜しくもバーの上へと越えていった。

立て続けに浦和が攻め立てる。42分、右サイドで安居からのパスを受けた大久保が自ら運び、ボックス手前で左足シュート。ゴール左隅を狙ったが枠には収められず、試合はゴールレスのまま折り返すこととなった。

浦和は後半頭から安居に代えて小泉をピッチに送り出す。それでも大きく流れが変わることはなく、一進一退の攻防が続く。

そんな中で迎えた61分、ついに浦和が先制に成功。岩尾が高い位置でボールをカットすると、すぐさまボックス内のホセ・カンテへとパス。トラップから振り向き様に放った左足のシュートが左ポストを叩きながらネットを揺らし、ホセ・カンテが3試合連続となるゴールを決めた。

追いかける形となった湘南はすぐさま交代カードを切る。タリク、池田を下げてディサロと奥野を投入。一方の浦和も69分、足をつった大久保に代えて中島を起用し、2列目の並びはトップ下が中島、右サイドが小泉となった。

攻勢を強めた湘南だが、浦和の固い守備を崩し切ることができない。徐々に試合が膠着していく中、72分には平岡を山田に、畑を石原に代えるなど、交代でさらなるテコ入れを図った。

浦和1点リードのまま迎えた終盤、湘南の山口智監督は新加入の福田を起用。追加点を生むことが期待される難しい局面でのJ1デビューとなった。

後半アディショナルタイムに突入すると、逃げ切りたい浦和に追加点のチャンスが到来。ピッチ中央右でボールを収めた小泉がドリブルで相手を1人かわし、前線の中島へパス。そのまま右ポケットに侵入した中島は右足でシュートを打ったが、ややコースが甘くGK富居に弾かれた。

結局、湘南は最後まで同点ゴールを奪うことができないまま試合終了。ホセ・カンテの決めた1点を手堅く守りきった浦和がリーグ戦2連勝を飾った。

湘南ベルマーレ 0-1 浦和レッズ

【浦和】

ホセ・カンテ(後17)

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