好調の岡本裕生が1分47秒台。中須賀克行も虎視眈々/全日本ロード オートポリス公開テスト2日目

 全日本ロードレース選手権シリーズ第6戦オートポリス(9月2日・3日)公開テスト2日目が8月25日(金)に行われた。天気予報では雨マークがついていたものの、雷雲が近くをかすめた程度で雨は降らず、全セッション、ドライコンディションで行われた。

 JSB1000クラスは、2日目も岡本裕生(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)がセッションをリード。2本目には、1分47秒797を記録。ただひとり、1分47秒台に入れ連日のトップタイムとなった。

「路面温度が高いとき低いときとテストができたので、どのコンディションでも僕と中須賀選手でトップにいることができたのでチーム力のすごさを改めて感じました」と岡本。

「去年のオートポリスラウンドは怪我をしてレースに出られなかったことと前戦のもてぎで転倒と、どちらも悔しい思いをしているので今回はテストから気合いが入りました。ロングランの中でも発見がありましたし、いろんなテストができました。マシンセットの方向性も決まってきたので、後はレースウイークのコンディションに合わせていければ、いいレースができる手応えを感じています」

JSB1000:中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)/2023全日本ロード オートポリス公開テスト2日目

 2番手には中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が1分48秒165でつけ、ヤマハファクトリーが1-2を占めた。

「8月なのに意外に路面温度も上がらなかったので条件的にはよかったと思います。レースウイークで路面温度が上がると、どうしても違うフィーリングになってくるので、その状況に合わせ込めたライダーが上に来るでしょう。今回のテストはヤマハファクトリーはふたりとも調子よく、どんなコンディションでもいいレベルにあるし、特に岡本選手はリズムよく走っているので、またSUGOのときのように、いいバトルができると思います」と中須賀。

JSB1000:水野涼(Astemo Honda Dream SI Racing)/2023全日本ロード オートポリス公開テスト2日目

 3番手に亀井雄大(YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN)が1分48秒978、4番手に津田拓也(AutoRace Ube Racing Team)が1分48秒982、5番手に水野涼(Astemo Honda Dream SI Racing)が1分49秒127、6番手に作本輝介(Astemo Honda Dream SI Racing)が1分49秒531、7番手に伊藤和輝(Honda Dream RT SAKURAI HONDA)が1分49秒860で続き、ここまでが1分49秒台。以下、秋吉耕佑(MurayamaUnso.Honda Dream.K.W)が1分50秒049、名越哲平(SDG Honda Racing)が1分50秒126、児玉勇太(Team KODAMA)が1分50秒378、清成龍一(TOHO Racing)が1分50秒587、岩田悟(Team ATJ)が1分50秒857で続いた。

 一発タイムでもアベレージでもヤマハファクトリーの2台が抜きん出ており、レースウイークも岡本と中須賀を中心に進んでいきそうだ。これに続くのがコツコツとマシンを仕上げている津田、水野などがアベレージはいい。亀井、作本は、アベレージを上げたいところだ。

ST1000:榎戸育寛(SDG Motor Sports RT HARC-PRO.)/2023全日本ロード オートポリス公開テスト2日目

 ST1000クラスは、榎戸育寛が、ただひとり1分50秒台に入れる1分50秒955でトップにつけた。

「鈴鹿8耐マシンからの乗り換えで、だいぶ戸惑ってしまい初日は苦労しましたがトップタイムで終えることができていました。雨のセッションもフィーリングがよかったことは、チームとしても自分としても、いいパフォーマンスを見せられました。最終的にトップタイムでしたが、まだ課題はありますし、SUGOで勝ったイメージはあるので、それをオートポリスでも再現できるように、しっかり決勝にフォーカスしてレースウイークに集中します」と榎戸。

 2番手に昨年ダブルウインを飾っている渡辺一馬(Astemo Honda Dream SI Racing)が1分51秒179、3番手に荒川晃大(MOTOBUM HONDA)が1分51秒242、4番手に國峰啄磨(TOHO Racing)が1分51秒632、5番手に転倒はあったものの怪我はなかった村瀬健琉(Team TKR perfomance)が1分51秒985、6番手に豊島怜(DOG FIGHT RACING)が1分52秒038、7番手に4年振りにオートポリスを走ったという高橋巧(JAPAN POST HondaDream TP)が1分52秒178、8番手に高橋裕紀(JAPAN POST HondaDream TP)が1分52秒433、9番手に佐野優人(KRP SANYOKOUGYO RSITOH)が1分52秒898、10番手に横山尚太(OGURA CLUTCH ORC with RIDE IN)が1分53秒275で続いた。

ST600:阿部恵斗(51GARAGE kupu Racing YAMAHA)/2023全日本ロード オートポリス公開テスト2日目

 ST600クラスは、阿部恵斗(51GARAGE kupu Racing YAMAHA)が2日目もセッションをリード。2本目でに記録した1分53秒511がトップタイムとなった。2番手に伊達悠太(AKENO SPEED)が1分53秒514、3番手に鈴木光来(MOTOBUM HONDA)が1分53秒579、4番手に井手翔太(AKENO SPEED)が1分53秒621、5番手に長尾健吾(TBB TEAMKENKEN YTch)が1分53秒807で続きトップ5が1分53秒台をマークした。以下、小山知良(JAPAN POST HondaDream TP)、西村硝(51GARAGE kupu Racing YAMAHA)、芳賀涼大(WORK NAVI Nitro Racing)、中山耀介(ITORACING SHOTA BORG CUSTOM)が1分54秒台で続いている。

J-GP3:尾野弘樹(P.MU 7C GAKESPEED)/2023全日本ロード オートポリス公開テスト2日目

 J-GP3クラスは、尾野弘樹(P.MU 7C GAKESPEED)が他を圧倒。1分58秒285と、2番手の彌榮郡(MARUMAE with Club PARIS)を1秒239も引き離してトップタイム。彌榮は1分59秒524と、こちらも唯一の1分59秒台。3番手に徳留真紀(MARUMAE MTR)が2分00秒462、4番手に上江洲葵要(P.MU 7C GAKESPEED)が2分00秒491、5番手に高杉奈緒子(TEAM NAOKO KTM)が2分00秒643、6番手に木内尚汰(Team Plusone)が2分01秒079、7番手にオートポリスを初めて走った大和颯(BREASTO B-TRIBE RACING)が2分01秒473で続いた。

 ST1000クラスの岩戸亮介(Kawasaki Plaza Racing Team)は鈴鹿8耐で、ST600クラスの松岡玲(ITO RACING BORG CUSTOM)はARRC第4戦インドネシアでの怪我のため公開テストは欠場したが、レース本番は走る予定だ。

2023全日本ロード オートポリス公開テスト2日目 特別スポーツ走行 JSB1000 総合結果
2023全日本ロード オートポリス公開テスト2日目 特別スポーツ走行 ST1000 総合結果
2023全日本ロード オートポリス公開テスト2日目 特別スポーツ走行 ST600 総合結果
2023全日本ロード オートポリス公開テスト2日目 特別スポーツ走行 J-GP3 総合結果

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