LRTきょう開業 午後3時運行開始 整理券求め「徹夜組」も

一番列車の乗車整理券を求め、夜から並ぶ鉄道ファン=25日午後9時25分、宇都宮市宮みらい

 宇都宮市と芳賀町などが進める次世代型路面電車(LRT)の宇都宮芳賀ライトレール線が、26日開業する。JR宇都宮駅東口周辺で午前10時から開業式や発車式、パレードが行われ、歴史的大事業の節目を祝う。運行開始は午後3時。一番列車の乗車整理券を求め、25日は夜から並ぶ人もいた。

 公共交通の充実、脱炭素社会の推進などを図ろうと、両市町が整備。第三セクター「宇都宮ライトレール」が運行を担う。

 同線は、同駅東口から芳賀・高根沢工業団地までの14.6キロ。19の停留場、五つのトランジットセンターを設置する。通勤通学時間帯は約8分間隔で運行し、運賃は150~400円。

 開業を直前に控えた25日、佐藤栄一(さとうえいいち)市長は定例記者会見で「これからが正念場。しっかり安全運行し、公共交通のネットワーク化を図る。地方都市のモデルとなるよう成長させたい」と話した。

 一方、同駅東口では午後6時過ぎから、一番列車の乗車整理券を求める徹夜組が並び始めた。一番乗りの横浜市、樫野央彦(かしのてるひこ)さん(55)は「一番列車の楽しみは車内では拍手が沸き起こり、沿線では大勢の人が手を振ってくれること」と待ち遠しそうだった。

26日の開業に向けて会場周辺の準備を進める関係者ら=25日午後2時55分、宇都宮市宮みらい

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