世界ジオ記念で奉納祭 白峰でサトヤマカイギ 重伝建散策や演奏会楽しむ

演奏を披露する金沢学院大附属高軽音楽部=白山市白峰の真宗大谷派林西寺

 白山手取川ジオパークの世界ジオパーク認定を記念する「白山サトヤマカイギ奉納祭」(北國新聞社後援)は25日、白山市白峰地区などで3日間の日程で始まった。初日は全国から集まった参加者が白峰地区で重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)を散策し、同時開催の高校軽音楽部合同演奏会や芸術祭を楽しんだ。

 白峰を拠点とする一般社団法人サトヤマカイギが主催した。

 演奏会は真宗大谷派林西寺で開かれ、金沢学院大附属高と遊学館高の生徒約40人がポップスやロックを軽快に奏でた。

 芸術祭は真宗大谷派真成寺など地区内の寺院や空き家など8カ所に、全国で活躍する書家や造形作家らが個性豊かな作品を並べた。来場者と作家が作品について話す場面もあった。

 白山高山植物園駐車場の特設舞台では、観世流能楽師の松木千俊さん(東京)が能「羽衣」を披露した。ツアー参加者約60人が白山比咩神社を参拝した。

 2日目はツアー参加者が白山に登り、日本相撲協会の三保ケ関親方が講演する。3日目は山頂で御来光を拝み、ソプラノ歌手の鈴木慶江さん(東京)が献歌する。閉幕時に白峰の八坂神社境内で日本相撲協会による弓取り式を行う。

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