今日は「人権宣言記念日」。1789年8月26日、フランスの憲法制定国民議会が「人間と市民の権利の宣言」（フランス人権宣言）を採択したことにちなむ。宣言は自由や平等など、普遍的な人間の権利を国家が認める内容だ
▼宣言を読むと、今の時代にも十分通ずる内容だと気づく。条文に多く記述されているのは「自由」について。人間にとって何が重要か問いかけてくるようだ
▼「私は自分が着たい服を着る自由がある」「私の体は自分のものであって、他人のものじゃない」。大阪での音楽イベントで、観客から体を触られる被害を受けた韓国の著名女性DJの「DJ SODA」さんはSNSにこう投稿した
▼こう言わせたのは、服装への誹謗（ひぼう）中傷が相次いだため。露出が多い服だったかもしれないが、他者の権利を侵してはいない。言葉による攻撃は人権、自由の侵害でしかない
▼多数派ではないにしても、歪（ゆが）んだ言説が同時多発的に噴出している。嘆かわしいが、それに負けぬよう、今日は人権、自由について学ぼう。そう宣言しておく。
