「縄文世界遺産」が受賞/DAJアワード 各遺跡の情報一元公開

「JOMON ARCHIVES」トップページの画像(三内丸山遺跡センター提供)

 世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」のデジタルアーカイブ「JOMON ARCHIVES」が、デジタルアーカイブジャパン推進委員会・実務者検討委員会(事務局・内閣府)の「デジタルアーカイブジャパン・アワード(DAJアワード)2023」を受賞した。25日、オンラインで表彰式が行われたことを受け、三内丸山遺跡センター(青森市)が発表した。

 同賞は多様なコンテンツをまとめて検索・閲覧・活用できるプラットフォーム「ジャパンサーチ」と連携する機関や活用者が表彰対象で、デジタルアーカイブが日常に溶け込む創造的社会の実現を目指し、昨年度新設した。第2回の本年度は「JOMON」を含む6機関が受賞した。青森県関係の受賞は昨年度(第1回)の「青森県史」に続き2年連続。

 縄文遺跡群世界遺産本部が運営する「JOMON」は「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産と関連資産の発掘調査や出土品などのデジタル写真、動画、調査研究成果等を公開するポータルサイト。複数自治体にまたがる情報を一元的に保存し、ツーリズムでの活用を意識した公開に取り組むなど、特色あるコンテンツを整理・発信している点や多くのコンテンツを二次利用しやすい形式で公開している点が評価された。

 縄文遺跡群世界遺産協議会の岡田康博会長は「4道県14市町の保有するデジタルコンテンツを1カ所に集約し、誰もが自由に利用しやすい公開に努めてきた。受賞を機に、さらにコンテンツを充実させていきたい」とコメントした。

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