今年の「スゴい!」沖縄本が決定 県内出版社からは珍しい?沖縄料理のレシピ本

 沖縄県内出版社発行のお薦め本を選ぶ第5回「ゲキ推しの1冊! この『沖縄本』がスゴい!」(同実行委員会主催)に、家庭料理友の会編「家庭でつくる沖縄行事料理とふるまい料理」(むぎ社、2013年発行)が選ばれた。県内の書店や取次、出版関係者でつくる実行委(大城洋太朗実行委員長)が選び、24日に那覇市の球陽堂書房メインプレイス店で記者会見を開いた。受賞作は9月末まで県内39書店の目立つ場所に置かれる。

 受賞作は行事料理だけでなく「来客に気軽に出せる料理」をコンセプトにレシピを掲載している。料理講習などに取り組む中城村生活改善研究会のメンバーが、「家庭料理友の会」の名で本を編集した。友の会の諸見里恵子代表は「活動を本にまとめることができ、うれしい」と話した。

 むぎ社の座間味香深(かふか)代表は「最近は行事料理もスーパーで買うことが多いと思うが、この本を読んで手作りしてもらえたらうれしい」と話した。

 実行委によると、沖縄料理の本は東京の執筆者が東京の出版社から出す事例が多く、県内出版社から家庭料理の本を出すのは珍しいという。

(伊佐尚記)

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