【号外】宇都宮芳賀LRT開業

 宇都宮市と芳賀町などが進める次世代型路面電車(LRT)の宇都宮芳賀ライトレール線の開業式と発車式が26日、JR宇都宮駅東口周辺で行われた。構想が浮上してちょうど30年。多くの市民や鉄道ファンが詰めかけ、歴史的事業の門出を祝った。

 開業式は午前10時から市の交流拠点施設「ライトキューブ宇都宮」で行われた。佐藤栄一(さとうえいいち)市長は「LRTは地域に活力や豊かさなど多くの恵みを与える役割を担う。最大限に活用し、50年先、100年先も持続的に発展できるまちづくりに全力で取り組む」とあいさつした。

 続いて同駅東口停留場で行われた発車式で、関係者らが乗車する特別列車を前にテープカット。午前11時40分、運行会社宇都宮ライトレールの中尾正俊(なかおまさとし)常務が「ライトライン、出発進行」と号令をかけると、黄色と黒色の車両「ライトライン」が大勢の観客の拍手の中、出発した。

 駅東側の鬼怒通りでは出発を祝うパレードが行われ、高校生やプロダンサーらによるパフォーマンスが繰り広げられた。

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