赤茶色の船底が海面に 来島海峡で衝突し沈没した貨物船 引き揚げて湾内にえい航

2021年、愛媛県今治市沖の来島海峡で、ケミカル船と衝突して沈没した貨物船が引き揚げられ、26日午後、市内の湾内までえい航されました。

2021年5月、今治市沖の来島海峡で、貨物船「白虎(びゃっこ)」と外国船籍のケミカル船が衝突した事故では、乗組員3人が死亡しました。

事故により沈没した「白虎」は水深およそ60メートルの海底から転覆した状態で見つかり、2023年5月ごろから慎重に引き揚げ作業が進められ、25日夕方、赤茶色の船底が海面に現れました。

そして26日午後2時ごろ、2隻の台船に吊り下げられた「白虎」が、市内の小部(おべ)湾内に到着しました。

作業にあたる「日本サルヴェージ」によりますと、「白虎」は今後、広島へ運ばれるということです。

事故を巡っては、貨物船側の過失を認めた松山地裁の判決を不服として、業務上過失致死傷などの罪に問われた男性航海士が、高松高裁に控訴しています。

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