むくみがみるみるスッキリ!体質から改善する4つのメソッド

「顔のむくみが気になる」「脚がむくんでつらい」そんな風にお悩みの人はいませんか?

脚のむくみでパンプスがキツくなってしまったり、顔のむくみで見た目にも影響が出たりと、むくみは多くの女性が悩んでいる症状です。

今回は、むくみの原因や対処法をご紹介します。心身ともにすっきりと過ごせるよう、対策を取り入れてみてください。

むくみやすい人の特徴とは?

からだがむくみやすい人には、どのような特徴があるのでしょうか。何か当てはまるものがないか、考えてみてください。

1:筋肉量が少ない

筋肉量が少ないと、手足などのからだの末端から心臓のほうへ血液を戻すためのパワーが足りず、血液の循環が悪くなるのでむくみが出てしまいます。

とくに、脚のむくみが酷い人は、「ふくらはぎの筋肉量」が不足しているかもしれません。

2:長時間同じ姿勢でいることが多い

立ち仕事でもデスクワークでも、長時間同じ姿勢でいるとむくみが出やすくなってしまいます。

同じ姿勢を続けていると、からだの筋肉を動かすことがないため、からだの末端に血液がたまりやすくなり、むくみが出てしまうのです。

末端の血流に関係するふくらはぎや足首を定期的に動かすようにしましょう。

3:からだが冷えやすい

からだが冷えることで血流が悪くなり、むくみが生じやすくなります。むくみによって血管が圧迫され、さらに血流が悪化するという悪循環に陥ってしまうのです。

むくみ体質を改善する4つのメソッド

それでは、むくみやすい体質を改善するための4つの方法をご紹介します。

1:朝起きたら白湯を飲む

朝起きたら白湯を飲み、からだに水分を補給してあげましょう。

「むくみやすいから、水分を控えている」という人もいるかもしれませんが、じつは逆効果です。水分が足りなくなると、からだが水分を蓄える方向に調整するようになり、その結果むくみが出てしまいます。

とくに朝は、寝ている5~6時間もの間水分を摂っていない状態で、からだは水分不足です。起きたら水分補給しましょう。日中も、こまめに少しずつ水分を摂ってください。

2:カリウムの多い食材を摂る

カリウムは、むくみを解消させる作用のあるミネラルです。

からだは、体内の塩分濃度を一定に保つように調整する力を持っています。ナトリウム(塩)が多いとからだがむくむ原因になるのですが、カリウムを補給することで尿や汗としてナトリウムを排出することが可能です。

カリウムは、果物と野菜に多く含まれます。バナナや梨、りんご、ほうれん草、キャベツ、白菜、トマトなどを取り入れましょう。生で食べることで、カリウムを効率よく摂取できます。

ただし、腎臓が悪いといわれている人はカリウムの摂取に制限がある場合がありますので、主治医に確認してください。

3:下半身の筋力トレーニングをする

脚のむくみが気になる人は、下半身の筋力トレーニングをしましょう。脚にたまった血液を心臓のほうへしっかり戻せるだけの筋力をつけなくては、根本的な解決になりません。

ジャンピングスクワットがおすすめです。また、足を肩幅に開き、つま先立ちの状態からゆっくりかかとをおろすという動きを、50回ほど繰り返すのもいいトレーニングになります。

4:湯船に浸かる

むくみによって血管が圧迫され、血流が悪くなって手足の冷えが生じることもあります。

冷えを改善し、血流をよくすることは、むくみの解消にもつながります。湯船にゆっくり浸かり、あたためながらマッサージをおこないましょう。

少しぬるめのお湯での入浴が効果的です。足首のほうから上に向かって、優しく流すようにマッサージしてください。

むくみには漢方薬もおすすめ

水分摂取や筋力トレーニングだけでなく、もっと即効性のあるむくみ対処法も試したいという人は、漢方薬を活用しませんか?

むくみの原因としては、「心臓の働きの低下により余分な水分がたまる」「肝臓の働きの低下により水分や塩分が排出できない」「リンパの流れが悪くなる」などが考えられます。

漢方薬は、水分の循環をよくして老廃物や塩分を排出し、むくみを根本から改善します。余分な水分だけを排出するため、からだに必要な水分まで取り除いてしまうという心配がありません。

老廃物を排出したり、血流を改善したりすることでむくみだけでなく、潤いのある肌を手に入れることもできます。

むくみの改善におすすめの漢方薬

五苓散(ごれいさん)

比較的即効性があり、どんな体質の人にも使いやすい漢方薬です。水分代謝を促し、体内の水分バランスを整えることでむくみに用いられます。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

疲れやすく、貧血症状のある人に向いている漢方薬です。「血(けつ)」を補い、「水」の巡りを改善することで、むくみの他、冷えやめまいにも用いられます。

今回ご紹介した以外にも、むくみを解消する漢方薬はいくつかあります。ご自身のからだの状態や体質に合わせた漢方薬を選ぶことが大切です。からだに合っていないと、うまく効果を感じられないことがあります。

自分に合う漢方薬を選ぶために、漢方に精通した薬剤師の力を借りてみませんか? スマホを使ってオンラインで相談できる「あんしん漢方」などのサービスを使えば、お手頃価格で自宅まで郵送してもらえます。

むくみを取って心身ともにすっきり!

今回は、むくみの原因と解消法についてご紹介しました。むくみ解消のためには、筋力トレーニングや水分補給、マッサージが効果的です。

今すぐにでもつらいむくみを解消したいという人は、漢方薬でサポートするのもいいでしょう。今回ご紹介した方法を実践して、心身ともにすっきりとした毎日を過ごしてください。

■この記事を書いた人

薬剤師:中山 歩実

大学病院、市立病院での勤務を経て、長期療養型の病院へ転職。なかなか改善しない症状に対し漢方を使ったサポートを実施している。

さまざまな病気の段階の方と接する中で、正しい医療情報を得ることの難しさを痛感し、ライター活動を開始。がんや感染症、生活習慣病など幅広い疾患や薬についての記事制作を担当。「誰もが自分のからだを労れる社会」を目指し、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。

(mimot.(ミモット)/ あんしん漢方)

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