アリーナ「完成楽しみ」/青森で小学生が見学

総合体育館のキッズルームができる辺りの建設現場を見学する子どもたち

 青森市中心部の青森操車場跡地に建設中の市総合体育館(アリーナ)で26日、市内の小学生を対象とした現場見学会が行われた。23人が参加し、来年7月予定の利用開始に期待を膨らませた。

 見学会は、市総合体育館に親しみを感じてもらうとともに、建設業界へ興味を持つきっかけをつくろうと、施設の整備運営事業を行う「青森ひと創りサポート株式会社」が開催した。

 子どもたちは、外壁工事や内装工事が進められているサブアリーナとキッズルームを間近で見学。クレーンや高所作業車の試乗体験のほか、仮想現実(VR)などの技術を活用し、工事現場の中や完成した施設内の疑似見学も行った。

 大野小3年の小林奏太君(9)は「建物が鉄骨しかなくて、どこがどういうふうに変わって体育館に変わるのか分からなかったけど完成が楽しみ。体育館ができたら友達と来て一緒に遊びたい」と話した。

 総合体育館は鉄筋コンクリート造り3階建てで、延べ床面積約1万2千平方メートル。市によると、来年3月の完成に向け建設工事は順調に進んでおり、今後は設備などの内装工事が中心に行われるという。

 見学会を視察した西秀記市長は「アリーナの建築現場に来たのは初めてだが、予想以上に大きな建物で完成を楽しみに思う。人が集まり憩う場所、みんなが交流する場所になってほしい」と話した。

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