福島の飲食店や市役所に迷惑電話 「ショリスイ」「バカ」「シネ」

福島県警本部

 東京電力福島第1原発の処理水放出があった福島県で、飲食店や市役所などに中国の発信とみられる迷惑電話が相次いでいることが26日、県警などへの取材で分かった。被害者によると「ショリスイ」「バカ」などの発言があった。県警は「必要な調査・捜査を行う」としている。

 福島県内で複数の飲食店を経営する男性によると、処理水放出のあった24日の翌25日に中国の国際電話の国番号「86」から迷惑電話が多発。多い時には1分ごとにあったとし、26日までに県内のラーメン店・ケーキ店の4店舗で「計千件ぐらいあった。100以上の番号を着信拒否したが、まだかかってくる」と話した。電話線を抜いた店舗もあるという。外国語中心だが「ショリスイ」「バカ」「シネ」などの単語も聞こえた。

 福島市の木幡浩市長は26日、自身のフェイスブックで、市役所に約200件の「嫌がらせ電話」がかかってきたと明らかにした。小中学校、ホテルや旅館にもあり「多いところは1事業所だけで100件以上」とした。多くは中国の番号だったといい、政府に対応を求めた。

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