開始早々に失点のアーセナルが2分間で逆転も、セットプレーから同点弾を許し開幕3連勝ならず|プレミアリーグ

写真:エンケティアが逆転ゴールを挙げるも……

現地時間8月26日、プレミアリーグ第3節のアーセナルvsフラムの一戦が、エミレーツ・スタジアムで行われた。

アーセナルの前節からの変更点は2カ所。前節でイエローカードを2枚提示され退場となった冨安健洋に代わり、左サイドバックにヤクブ・キヴィオルが先発し、ワントップはエディー・エンケティアに代わりレアンドロ・トロサールに。さらにヒザの負傷により開幕から戦列を離れていたガブリエウ・ジェズスがベンチに入った。

一方のフラムは前節で退場したティム・リームに代わりカルバン・バッシーがディフェンスラインに入り、中盤は右からサシャ・ルキッチ、ジョアン・パリーニャ、アンドレアス・ペレイラという並びに。最前線には前節同様、ラウル・ヒメネスが入った。

試合はいきなり動く。1分、ブカヨ・サカのバックパスがズレて相手へ渡り、抜け出したアンドレアス・ペレイラがゴールを陥れる。

いきなり先制を許したアーセナルは11分、ベン・ホワイトの大きなサイドチェンジを受けたトロサールが左サイドからクロスを上げる。ファーに走り込んだサカがこれを折り返し、最後はカイ・ハヴァーツが押し込むもわずかに枠の外へ。

18分にはトーマス・パーティが高い位置でボールを奪うと、トロサールが左サイドのガブリエウ・マルティネッリに展開。マルティネッリは独力で切り込みシュートにまで持ち込むも、GKベルント・レノに阻まれる。

アーセナルは最初の15分でポゼッション75パーセントを記録するなどフラムを押し込むも、コンパクトな陣形を保ちスペースを埋めるフラムをなかなか攻略できない。

41分にはキヴィオルの縦パスに抜け出したハヴァーツが中央のマルティン・ウーデゴールにラストパスを送ると、ウーデゴールが左足を振り抜きゴールネットを揺らすも、これはハヴァーツにオフサイドの判定が下りゴールは取り消される。

結局、このまま前半は終了。開始直後のゴールでフラムが1点をリードして試合を折り返した。

1点を追うアーセナルは後半開始時にトロサールに代えてエンケティアを投入し、攻撃の活性化を図る。

それでもゴールが遠いアーセナルは56分、ハヴァーツとトーマスを下げてファビオ・ヴィエイラとオレクサンドル・ジンチェンコを投入。キヴィオルをセンターバックに移し、ホワイトが昨季のポジションである右サイドバックに入った。

これで攻撃が活性化したアーセナルは67分、デクラン・ライスが左サイドに張っていたマルティネッリにロングボールを通すと、マルティネッリは縦に走ったファビオ・ヴィエイラへ。エリア内へ切り込んだファビオ・ヴィエイラをフラムDFケニー・テテが倒してしまいPKの判定に。これをサカがゴール右へ冷静に沈めてついに同点に追いつく。

試合を振り出しに戻したアーセナルはさらに攻勢を強める。72分、左サイドでボールを持ったファビオ・ヴィエイラが中央へクロスを送ると、走り込んできたエンケティアがワンタッチで押し込み、わずか2分間で逆転に成功した。

83分には、カウンターに出たエンケティアをバッシーが倒してしまい、この日2枚目のイエローで退場に。フラムにとっては2戦連続でセンターバックが退場となってしまった。

このままアーセナル勝利に思われた87分、右CKを得たフラムは途中出場のハリソン・リードのキックにパリーニャが右足で合わせ同点に追いつく。

勝ち越しを狙うアーセナルは90+1分にライスを下げてジェズスを投入。しかし、ゴールは奪えず同点で試合終了のホイッスルを迎えた。

◉試合結果

アーセナル 2-2 フラム

0-1 1分 アンドレアス・ペレイラ(フラム)
1-1 70分 ブカヨ・サカ(アーセナル)
2-1 72分 エディー・エンケティア(アーセナル)
2-2 87分 ジョアン・パリーニャ(フラム)

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