直売所もスポーツも楽しめる施設に…久喜に「道の駅」誕生へ JA南彩と提携、菖蒲エリアに2027年開業目標

新たな農業振興拠点(道の駅)を整備する周辺エリア=埼玉県久喜市の基本構想資料参照

 埼玉県久喜市は26日までに、同市菖蒲町小林の県道近くに、JA南彩と連携し、「道の駅」登録に向け農業振興拠点を整備する方針を明らかにした。市が基本構想を発表。2027年の開業を目指す。

 場所は久喜市西部、菖蒲地域を東西に抜ける県道川越栗橋線弁天沼交差点そば。首都圏中央連絡自動車道(圏央道)菖蒲パーキングエリア(PA)から北西に約800メートルの場所。現在直売所などがあるJA南彩菖蒲グリーンセンターを中心に整備する。

 「道の駅」の計画は市内で初めて。24時間利用可能な駐車場、トイレ、子育て応援施設といった休憩施設、情報発信機能などを備える。駐車場は小型車142台、大型車38台、身体障害者用4台、計184台分を計画している。

 JA南彩が運営する直売所機能を拡充。フードコート、直売所、観光農園など付設し農業資源を活用する。防災機能、スポーツ機能を盛り込む。現在サイクリングロードとして注目を集める見沼代用水が近くにあることから、サイクリング施設を充実させる。インターチェンジ(IC)はないが、同PAから人の出入りができるため、相互利用を視野に入れる。

 市は「産業振興や交流人口の増加、防災対策の充実を図る新たな拠点をつくりたい」としている。

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